このところ旧車が世界中で大ブーム。
旧いクルマの呼び方はいろいろあるようですが、1919~1930年ぐらいまでに製造されたクルマが「ヴィンテージカー」、1945~1971年ぐらいが「ヒストリックカー」、全般的には「クラシックカー」と呼ぶようです。また、日本では「旧車」「ノスタルジックカー」などとも呼ばれますが、日本でいうとちょうど「昭和」の頃のクルマたち。
ちなみに現在の世界最高額のクルマは1962年製(昭和37年)「フェラーリ250GTO」。毎年8月にアメリカ・ペブルビーチで開催されるオークションで、2014年に3800万ドル(約39億円)で落札されたもの。しかしその前の年には1963年製(昭和38年)「フェラーリ250GTO」がオークションではなく、個人間の売買で5200万ドル(約53億円)で取引されているとのこと。昨年のペブルビーチのオークションでは1965年製「アストンマーティンDBR1/1」が英国車最高価格の2255万ドル(約25億円)で落札。日本車では2013年のペブルビーチで1967年型(昭和42年)「トヨタ2000GT」が日本車史上最高額116万ドル(約1億3000万円)で落札されるなど、空前のクラシックカーブーム。
購入する人は、もちろん子供の頃から欲しかったという人もいれば資産や投資として購入するケースも多いようです。人気のあるクルマは、知名度があって現存車が少なく、人気が高いこと、クルマの状態が良いことや走行距離が短いこと、オーナー歴が少ないこと、また有名なレースに出場して優勝していたり、有名人が乗っていたりするとさらに値段は高くなるようです。日本でもバブルの頃に多くのヒストリックカーが来たようですが、現在は日本より高値で取引きされる海外に、日本にある保存状態の良いヒストリックカーが流失しているようです。
そういえば今年の「東京オートサロン2018」でも「ザ・昭和」を感じるような旧いクルマがやけに目につきましたが、そんな旧車、ヒストリックカーを集めたイベントが2月17日(土)・18日(日)横浜・パシフィコ横浜にて開催された「Nostalgic2days (ノスタルジック2デイズ)。今年10年目というこのイベントですが、今回、初めて行ってきました!
会場はそう広いわけではありませんが、まさに「昭和」に活躍していたクルマたちが多数展示され、「トヨタ2000GT」のようなクルマだけではなく、「日産ローレル」や「スカイライン」などでも800~900万円代、「GT-R」になると2200万円!
自動車メーカーでも先日、「ロードスターレストアサービス」を発表したマツダはロードスターの元主査で、現在はロードスターアンバサダーの山本修弘氏を迎えてまさに「ロードスターのレストアサービス」のトークショーを行っていたり、レストアを終えたばかりの「ルーチェ」を展示していました。山本氏は、「ロードスターのお客様はお金持ちの方とは限りませんし、レストアサービスも安い金額ではありません。しかし、それでも長く乗りたいというお客様がこれほど愛してくれているロードスターの仕事に携われることに本当に感謝しています。」とのこと。そして一番好きだというグリーンのNAロードスターの前で記念撮影をお願いしました。
ちょうど私が会場にいる時間内にメインステージではクレージーケンバンドの横山剣氏のトークショーが始まりましたが、想像以上の集客。と思ったら入場者数は前年比130%の27366名という盛況ぶり。やはり、ヒストリックカーブームが来ているようです。
個人的には「トヨタスポーツ800」が気になりました。
(吉田 由美)
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Source: clicccar.comクリッカー