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64km/hオフセット前面衝突試験で「潰れる量」は? 衝突試験では計測機器満載で徹底的にチェック【マツダ衝突性能開発・その2】

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マツダの衝突性能開発を取材する中で、今回は64km/hオフセット前面衝突試験も実際に行われました。同社は予防性能も含めて、デミオのような小さなクルマからCX-8のような大きなクルマまで安全性能に差をつけないとしています。

この64km/hオフセット前突は、日本も含めた各国、民間のNCAPへの対応であり、現在ではマストといえる条件。ただし国連の「UN法規」では、現在のオフセット前突衝突は57km/hだそうで、法規でも少なくても8割の事故はカバーできます。

なお、64km/hという中途半端な速度なのは、アメリカの40マイル(約64.4km/h)を換算した数字。

衝突性能も当然同じ考え方で「潰れる量は基本的に同じ」だそうですから、小さなクルマはより大変そうです。なお、64km/hオフセット前突では600〜700mmほど潰れるとのこと。

今回のCX-8には、約250ch(チャンネル)のサンプリング装置を装着。そのうちダミーが60ch/体、車体が40ch、エアバッグセンサーが21chなどどなっていて、車体真下から撮影するカメラを含めて、16台の高感度カメラにより1秒間で1000コマの撮影。

CX-8のラゲッジには、多くのサンプリング装置、カメラ用機材が搭載されていました。

さらに、エンジンルーム内の燃料系などに赤や青のペイントを施すことで、テスト後に部品が動いても確認しやすいように工夫されています。

加速度計、加重計、変位計などでダミーへの入力を計測し、今回の試験では運転席と助手席に「AM50」というアメリカの標準的なダミーが搭載され、後席には6才児、10才児のダミーを装着。足元に照明が配されていて、足がどう動いたかなどがわかりやすいようにされています。

CX-8では、ドアが人力で開くかどうか確認され、ボディの潰れ方と強固なキャビン、さらには乗員の障害値性能、シートベルトやエアバッグ(センシングの最適化を含む)、内装品などの強度特性や内装品の割れ防止などの確認・検証がされるほか、燃料系の保護、ショート防止などももちろんコントロールされているか確認されます。

試験後、間近でCX-8を見ることができました。人力でドアが開けられたのはもちろん、乗員の生存空間がしっかり確保されているのが確認できました。

(文/塚田勝弘 写真・図/マツダ)

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Source: clicccar.comクリッカー

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