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【新型レクサス・LS試乗】新型LSの目指す姿を具現化できた500と、今後の熟成に期待したい500h

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新型レクサスLSはハイブリッド車のLS500hとガソリン車のLS500の2モデルが設定されており、それぞれのモデルにスタンダード、Iパッケージ、Fスポーツ、バージョンL、エクスクルーシブの5つの仕様が用意されています。

新型レクサスLSはフラッグシップセダンに求められる静粛性、快適性というショーファードリブンな要素に加えて、世界最高峰のハンドリングによるエモーショナルな走行性能を目指して開発されています。一方、搭載されているパワートレインは環境性能を向上させるため先代からダウンサイジングが図られているのが特徴です。

LS500hにはシステム合計264kW(359ps)を発生するマルチハイブリッドシステムを搭載。3.5LV6ガソリンエンジンと2つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステムに、10段変速制御によるリズミカルな変速が可能なCVTが組み合わされています。JC08モード燃費は2WD車が16.4km/L、4WD車が14.4km/Lと高出力と低燃費を両立しています。

一方のLS500には、最高出力310kW(422ps)を発生する新開発の3.5LV6ツインターボエンジンを搭載。ミッションはアクセル操作にリニアに反応するダイレクトシフト10速ATが組み合わされ、JC08モード燃費は2WD車が10.2km/L。4WD車は9.8km/Lと駆動方式の違いによる燃費の悪化を最小限に抑えています。

今回試乗したのはLS500hエクスクルーシブ、LS500 Fスポーツ、LS500エクスクルーシブAWDの3台。新型レクサスLSのテーマである世界最高峰のハンドリングによるエモーショナルな走りが具現化されていたのは、LS500 Fスポーツでした。

Fスポーツは上下、ピッチ、ヨー、左右、前後、ロールというクルマの6つの動きを制御するアクティブスタビライザー付きのVDIMを搭載。幅広い速度域で意のままの車両応答性と自然なロールを実現。そしてアクティブスタビライザーによってフラットな姿勢を維持してくれます。

LS500Fスポーツの高いハンドリング性能は全長5mを超える大きなボディを操っていることを忘れてしまうほど機敏なものとなっています。新設計された3.5LV6ツインターボエンジンもレスポンスが鋭いだけでなく、重量のあるLSのボディを軽やかに走らせることができます。

一方、LS500hは先代の5LV8+モーターから3.5LV6+モーターへとパワートレインが変更されたこと。加えて、空力特性の向上したボディによってエンジンが始動した際のエンジン音が車内へ侵入してくることが気になるポイントでした。

そしてラグジュアリー仕様のエクスクルーシブはガソリン車、ハイブリッド車ともに走行中の微少な振動が気になります。リアシートに座ってリアモニターやスマートフォンを見てみると、その微少な振動によって疲労感を感じました。これは新型LSが装着したランフラットタイヤをまだ十分に履きこなせていないということかもしれません。今後のサスペンションの熟成が待たれるところです。

注目の先進安全装備ではレクサスセーフティシステム+Aを搭載。自動運転につながる高度運転支援技術「レクサスコドライバー」を搭載することで、ドライバーの方向指示レバー操作が合図となり、周囲の道路環境を監視し、最適なタイミングで操舵、加減速を行い車線変更してくれます。またリアシートだけでなく、フロントシートにもマッサージ機能が装備されるなど極上の快適性が実現。まさに日本のおもてなしが具現化されたフラッグシップセダンと呼べるクルマに仕立てられています。

(萩原文博)












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Source: clicccar.comクリッカー

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