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■ピストンの往復運動による振動を抑制する ●4気筒エンジンでは慣性2次振動が発生する レシプロエンジンでは、ピストンの往復運動で発生する慣性力に起因する振動は避けられません。この振動を抑制するために一般的に採用されているのが「バランサーシャフト」です。最も一般的に採用されている4気筒エンジンのバランサーシャフトの原理と効果について、解説していきます。 ●エンジンの振動 最も一般的な直列4気筒エンジンでは、「慣性2次振動(エンジン回転数の2倍の周波数)」が発生します。2気筒ずつ対称的な動きをしてバランスが取れているようですが、実はピストンが下向きに動く速度より、上向きに動く速度の方がわずかに速いのでその差が振動を発生させます。 また、直列3気筒エンジンや直列5気筒エンジンなど奇数気筒エンジンでは、クランクシャフトの中央位置を中心にピストン配置を対称にできないので、エンジン自体を上下に揺する「慣性1次の偶力振動」が発生します。これが、奇数気筒数の振動が大きいと言われる要因となっています。 これらの振動を抑制するために、バランサーシャフトが採用されます。 ●バランサーシャフトとは 排気量2.…
続きを読む>>【自動車用語辞典:エンジン「バランサーシャフト」】レシプロエンジンの永遠の課題「振動」を抑制する仕組み