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■いにしえからの夢の可変圧縮比を実現したのは生産技術だった 燃料を燃やして空気を膨張させた力を動力に換えようとした初期のエンジンの原型では、空気を圧縮させることなく燃焼させていました。水汲み用などに考えられていたもので、膨張した空気を排気することで、残った空気が冷めて収縮して動く力を動力としたようです。 ホイヘンスの火薬機関 シリンダ内のピストンの動きを動力に換えた世界最初の人は誰か? 各地で色んな時代にそれはあったと思われますが、記録に残っているものでは1680年、オランダのホイヘンス(Huygens)さんが、火薬を使って動力を発生する案を発表したというのが最も古いとされているようです。 Aがシリンダ、Bがピストン、Hが火薬燃焼器、Cが排気の逆止弁です。図のようなピストンの位置でHで火薬を燃焼させると、Aの中の空気が高圧にならずに高温となってCから排出されます。それを放置すると冷却されAの中の空気は減圧となり、ピストンは大気圧によって下がり動力が発生します。 この考えをベースに色んな試作が行われたものの、実用には至らなかったようです。 ●圧縮しなかったけれど売れたルノワールのガスエン…
続きを読む>>エンジン屋の夢「可変圧縮比」日産VCターボエンジンの量産ができたのは、横浜工場あってのことだった