三菱自動車が、愛知県岡崎市の車両生産工場で「外国人技能実習生」の制度に反する働き方をさせていたことが分かりました。三菱自動車によりますと、同市の岡崎製作所に「溶接技能の習得」を目的に受け入れたフィリピン人の技能実習生33人について、「車の組み立てライン」などで働かせていました。今年1月、実習生を紹介した監理団体から指摘され発覚したもので、「技能実習適正化法」に違反する疑いがあるとみて、国が調査をする見通しです。三菱自動車は、是正のため33人のうち13人は本人の同意のもと、溶接作業が行える別会社に移籍してもらう一方、残りの20人は、早期の帰国を望んでいるということです。 中京テレビ
三菱自動車は25日、岡崎製作所(愛知県岡崎市)で受け入れていたフィリピン人の技能実習生に、国認可の監督機関に提出した実習計画の内容とは異なる業務をさせていたと明らかにした。 同社によると、溶接や塗装の技能の習得のため、2016年以降に受け入れた実習生65人のうち、33人に実習内容に該当しない車体の組み立てや簡単な溶接の業務をさせていた。もともと工場内には実習内容に合う本格的な溶接業務はなく、実習計画を作成する岡崎製作所の人事部門の担当者が、制度をよく理解していなかったという。 昨年11月に技能実習適正化法が施行され、受け入れ企業が実習計画を監督機関の「外国人技能実習機構」に提出するなど制度が変更されていた。 実習生を同社に紹介した監理団体から「実習計画と異なる作業をしているのではないか」との指摘が今年1月にあり、発覚した。現在は溶接の教育をしているという。三菱自は33人のうち、13人は技能習得のために別会社へ移ってもらう予定。残りの20人は早期帰国を希望し、賃金補償も検討している。
中日新聞
三菱自動車の岡崎製作所(愛知県岡崎市)が、フィリピン人の技能実習生に実習計画と異なる仕事を日常的にさせていた問題について、同社首脳は25日朝の取材に対し「軽く考えてはいけない。非常に残念」と述べた。 社内調査をさらに進め、問題の経緯について説明する場を近く設ける考えを示した。フィリピン大使館への説明も指示したという。 三菱自では2000年と04年にリコール隠し、16年には燃費不正の不祥事が相次ぎ、法令順守の強化が課題となる中で再び不正が発覚した。首脳は「もう一回態勢立て直しです」とも述べた。 朝日新聞
Source: 新車速報 Car Drive