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タイヤメーカーからテクノロジーカンパニーへ。「コンチネンタル」の最新技術は「人とくるまのテクノロジー展2018」で

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「コンチネンタル」といえば少し前まではタイヤメーカーのイメージでしたが、今は違います。

もちろんタイヤメーカーとしては147年の歴史を誇り、タイヤの製造も行ってはいますが、昨今はいろいろな部品メーカーを買収するなどで年々事業を拡大し、現在は「シャシー&セーフティ部門」「パワートレイン部門」「インテリア部門」「タイヤ部門」「最新技術部門」の5つの部門があります。これによって現在は自動車業界のトレンドである自動運転、電動化、コネクティビティなどすべてに絡むテクノロジーカンパニーに成長。さらに最近では、イスラエルのアルグス社を買収し、サイバーセキュリティ事業を強化しています。

中でもコンチネンタルを支えるのは「自動車エレクトロニクス事業」。

これらにより2017年の年間売り上げは440億ユーロを記録。2018年は470億ユーロの売り上げになる見込みとか。

日本には2000年に日本支社が設立され、日本での売り上げは2014年に2700億円。5年後の2019年には約2倍の5440億円を目指しているそうです。

例えば自動運転に向けてコンチネンタルが提供してきた技術は、

1999年 メルセデスベンツSクラスに装備されたロングレンジのレーダー
2003年 BMWに装備されたカラーのヘッドアップディスプレイ
2007年 ヘッドアップディスプレイの新技術
2008年 Aセグメント用 の緊急ブレーキのためのカメラやレーダー
2016年 欧州向け48Vハイブリッドスタータージェネレーターやブレーキバイワイヤ

などがあります。

そして2021年には高速道路での自動運転レベル3を目指し、ほかにも自動運転やドイツに次いでロボタクシー(自動運転による無人タクシー)を日本に投入したいとも。

現在でも、多くのコンチネンタルの技術が車両に使用されていて、まさしく陰で支える「内助の功」。

また今後は、タイヤにもエレクトロニクスを使用したいとのこと。すでにこちらは昨年のフランクフルトモーターショーでコンセプトを発表していますが、タイヤに内蔵されたセンサーを利用してトレッドの深さと温度を測定し、車内の受信機へ電子信号を送る「伝導性ゴムコンパウンド」を採用した「コンチセンス」により、タイヤの摩耗や異変がわかるように。また、ホイールにマイクロコンプレッサーを組み込んでタイヤの空気圧を調整する「コンチアダプト」により、路面応じたタイヤの接地面積を実現しています。

そんなコンチネンタルが5月23日(水)~5月25日(金)までパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2018」に「自動運転」「電動化」「コネクティビティ」分野の展示を行います。

内容は、自動運転関連ではライトとレーダーを融合させた「ライダー」を進化させ、リアルタイムで車両の周囲をモニタリングできる、NASAが宇宙で使用しているという「高解度3Dフラッシュライダー」。

「電動化」に関しては、電動パワートレーンをあらゆるタイプの充電ステーションに対応する充電テクノロジー「オールチャージ」。

「コネクティビティ」では、2つの湾曲したAMOLED 12.3インチタッチディスプレー、触覚によるフィードバック、力覚センシング、ジェスチャー認識を可能にするT0Fカメラを組み合わせてドライバーの注意散漫を防止する最新のHMI「カーブドセンサースタックシステム」。

などが展示される模様。

興味のある方は「人とくるまのテクノロジー展2018」を覗いてみてください。

吉田 由美

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Source: clicccar.comクリッカー

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