ホンダ車のほとんどについている「ECON」スイッチ。
いわゆる燃費モードの走行パターンになるのかと思って押してみると、スロットルが絞られて「燃費志向の大人しい走り」にはならなくて「あれ? けっこう俊敏に走るな」と意外に思う人も少なくないでしょう。
ホンダのECONモードは燃費志向ではありますが、強制的にスロットル開度を小さくして燃費スペシャルに変更し、ドライバーにがまんを強いるスイッチではないのです(効率いいCVT制御等のコントロールは入りますが)。
実はECONスイッチが主に担っているのは、人間がアクセルをガバリと急激に踏み込んだり戻したりすることによって生じるロスを減らす作業です。スロットルの開け方と閉じ方を滑らかに整えてやっているということなんですね。
スロットル開度を絞ることを目的にしていませんから走行性能を削られた感じがなく、それでいて燃費が向上するというのがECONのメリットなんです。ですから、走りの楽しさを求める方も常時、ECONスイッチをオンにしておいても問題はないと言えます。
ちなみにECONスイッチを押すと、エアコンのファンモーター電圧を下げたり冷却機能をオフしたりという空調関係のコントロールも同時に行われます。
これから夏に向けて暑い日が続きますので「なんかエアコンの効きが悪いな」とか「もっと冷房を効かせたいな」と思った時にはECONスイッチをオフすることを試してみてください。今までよりエアコンの効きは良くなると思いますよ。
(写真・動画・文/ウナ丼)
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Source: clicccar.comクリッカー