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トヨタを中心に愛知で目指す、電気グリッドに水素グリッドを融合した「エネルギー地産地消社会」

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水素を使う燃料電池にメリットは、単にゼロ・エミッションであることだけではありません。需要に合わせた電力供給がむずかしい太陽光や風力といった再生エネルギーによる発電を安定供給させるバッファであり、エネルギーを貯めるストレージとしての役割も期待されています。そうした未来に向け、2040年頃にはCO2フリー水素の商用化を目指すプロジェクトが愛知県で始まりました。

それが「知多市・豊田市再エネ利用低炭素水素プロジェクト」です。

愛知県内で再エネ由来の水素を製造、供給、利用する地産地消の低炭素水素サプライチェーンを構築することを目指すプロジェクトには、そうそうたるメンバーが参画しています。

自治体からは愛知県、知多市、豊田市が参加。民間企業では、中部電力株式会社、東邦ガス株式会社、トヨタ自動車株式会社、株式会社豊田自動織機が、このプロジェクトを推進します。

プロジェクトを進めるチームであり、リーダーとなる「あいち低炭素水素サプライチェーン」参加企業を代表して挨拶したトヨタ自動車の内山田会長は、どうして水素社会が必要なのかを4つの理由から説明しました。

一つ目、水素は使用中、CO2が発生しません。
二つ目、自然エネルギーによる水素製造・地域での活用など「地産地消型」に適したエネルギーです。
三つ目、水素は多様な一次エネルギーから作り出すことができ、エネルギーセキュリティの面で優れております。
四つ目、電気グリッドに水素グリッドを融合した社会を構築することで、さらなる低炭素社会構築が可能となります。

低炭素、エネルギー多様化、地産地消、安定供給…次世代エネルギーに求められる様々なキーワードを満たすのが、再生可能エネルギーによる発電と、水の電気分解で作るカーボンフリー水素であるというわけです。

一朝一夕に実現するものではありませんが、限られた地域でも進められるのが水素エネルギー社会の特徴。今回のプロジェクトでは水素で動かすのはフォークリフトですが、水素サプライチェーンが確立することで燃料電池車の価値も高まるといえそうです。

(山本晋也)




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Source: clicccar.comクリッカー

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