以前、clicccar「Play Back The OPTION」で、改ミッドシップの特集記事「セルボ、ミラージュ、RX-7もエンジンは後ろへ! 無ければ作る、自作ミッドシップを作った勇者たち[前編]」と「レビンやフロンテクーペも、無ければ作る! MR2誕生前夜、自作ミッドシップを作った勇者たち[後編]」を紹介しました。同じこの時代に、改ミッドシップに挑戦していた猛者たちに交じって紹介されたのが、今回ご紹介する記事です。
前回その3では、走ったとはいえセッティングに関してはまだまだ煮詰めが必要…ということで、今回の流れです。では、ドーゾ!
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ミッド・コーナリングを追求する実験車
改造プロダクション・ミッドの元祖、OPTシティはスペシャルパーツは多用せず、ノーマルパーツの流用でその骨格を成している。
基本形はFFのエンジン&ミッションをリヤへ平行移動しただけでミッドシップとしている。マウントにはサブフレームを製作していることはいうまでもない。また、エンジンのチューニングは一切行っておらず、MR化したことでどれだけの性能差が表れているかを知るには絶好の材料なのだ。
ただし、重量は770kgと重くなっている。サスペンションには大小のモディファイはある。基本的なレイアウトはシティのフロントサスを4輪に配した4輪独立懸架のストラットだが、ノーマルのままで4輪ストラットにすると、エンジンの無くなったフロントサスは硬すぎてしまうために、パル・インターナショナルでスペシャルダンパー&コイルスプリングを製作してもらっている。もちろん、リヤサスも変更してあり、ジョイント部はピロボールとし、基本的な剛性を高めている。
当初、ノーマルサス流用の時は限りなくオーバーステア傾向であったが、今回のテストではニュートラルに近いオーバーステアとなっていて、ほぼ満足のいく設定となった。
サーキットラップではコンマ以下で良くなった程度の差だが、そのドライバビリティには大きな差があり、走行フィーリングは2秒は速くなっている気がするほどだ。
コーナー突っ込みでノーズをインに向けることは安易でドリフト走行でもグリップ走行でも意のままにチョイスできるドライバビリティを味わえる。ただハイスピードコーナーになると、リヤのグリップ力は弱くアクセル音でテールを振ってしまう。次回改造に乞うご期待!
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NOVAのレーシング技術&ノウハウを多用し、フットワーク系チューニングは先が見えてきました! では、次回その5をお待ちください!!
[OPTION 1983年10月号より]
(Play Back The OPTION by 永光やすの)
【関連記事】
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レビンやフロンテクーペも、無ければ作る! MR2誕生前夜、自作ミッドシップを作った勇者たち[後編](OPTION 1983年10月号より)
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Source: clicccar.comクリッカー