1月22日、関東に記録的な超大雪をもたらした寒波。東京オートサロン2018の余韻冷めやらぬ今、降り積もる大雪を見て思い出したのは、搬入日〜初日にかけ超大雪に見舞われた【東京オートサロン1998】(会場:東京ビッグサイト)。
もしこの大雪が10日前だったら、あの時の大参事の二の舞になったかと思うと…。搬入日に出展車が届かない、出展者も会場に辿り着けない、ホテルに帰れない。コンビニは空っぽ、お腹空いた…冷や汗ものでございます(汗)。
【Play Back the OPTION Spin off】的にそんな大波乱?だった東京オートサロン1998を思い出しつつ、東京オートサロン2018出展車両を見ると、今回のこのマシンが一番、印象に残りました。では、ご紹介しましょう。
【RE雨宮CRAZE-7】
オートサロンには絶対に欠かせない、RE雨宮自動車。第1回東京エキサイティングカーショーからずっと出展いただいているOPTION派トップクラスの人気チューニングショップ様です。
今回紹介するマシンは、お立ち台に飾られチューニングカー部門・優秀賞を受賞した「RE雨宮X-RESPONSE-7」でも、4ローターの「RE雨宮K&N D-1 RE4ROTOR」でもなく、その横に置かれていた紫輝くガルウィングFD3S「RE雨宮CRAZE-7」です。
なぜか? それは、東京オートサロン1998に出展されていた「RE雨宮Super-G CRAZE-7」のレプリカ版だったからなのです。
当時(1990年代初頭)、OPTION誌の中で「走り屋ミュージシャン」というコーナーがありました。ステージ上で歓声を浴びるミュージシャンでありながら、チューニングカー好きな方を紹介していたコーナーです。
登場していたのは、ネバーランド(LAZYのポッキー井上さん/ファニー田中さんがLAZY解散後に結成したバンド)のギター:阿部たくみ(本名:大金泰博)さんをスタートに、LAZY→LOUDNESS→SLY→BLOOD CIRCUSで活躍していたドラム:樋口宗孝さん、REACTION→GRANDSLAMで活躍したヴォーカル:加藤純也さん(現:お兄様が代表を務めるカーグラフィック誌カメラマン)、ANTHEM→FINGERのギター:福田洋也さん、そのFINGERのドラマー:パンク成川(紅)さん(V-OPTでもお馴染みでしたね!)などに登場していただいていました。
そんな中、筋金入りのチューニングカー好きで、自らもチューニングカーを乗り回していたふたりがおりました。
D’ERLANGER(デランジェ)→BODY→CRAZE(クレイズ)→D’ERLANGER(現在)のギター:瀧川一郎(CIPHER)さんと、ドラム:菊地哲(TETSU)さんです。
一郎さんと哲さんは、ともにRE雨宮信者であり、哲さんは一時期、RE雨宮のデモカー「GReddy7-Ⅲ」のオーナーだったりもしていました。その時期に一郎さんが乗っていたのが、フル雨宮仕様の「RE雨宮Super-G CRAZE-7」と命名されたFD3Sです。江東区や冨里のRE雨宮に通い詰め、湾岸〜大黒を雨さんと一緒にヤンチャしていました。
当初は通称「茄子色」の濃い紫のFD3Sで、プロモーションビデオに登場させてもいました、その後、ピングがかった「ヤンキー紫(!?)」にカラーリングを変え、東京オートサロン1998出展〜OPTION2の表紙を飾ったのです。
BODYやCRAZE時代のプロモーションビデオでは、エンディングロールの中にSpecial Thanks「Option」「RE Amemiya」な〜んて紹介してくださっていたり(笑)。バンド活動とチューニングカー活動を同時に楽しんでいたのが、よ〜く分かります!
今年、出展車両名を見て「あれ〜!?」となった私は、さっそく雨さんの元へ。
出展されていた「RE雨宮CRAZE-7」は当時の一郎さんのマシンではなく、一郎さんの熱狂的なファンの方が同じカラーリング+αで製作したマシンだとのこと。RE雨宮お馴染みの電動ガルウィングも奢られ、よりド派手に!! 一郎さんのFD3Sをよ〜く覚えている私の目には、雨宮ブースの中で一番、輝いて見えたのです。
「一郎さんも哲さんも久しくお会いしていないけど、お元気かしら〜!」現在はD’ERLANGERを再結成し、アルバム、ライヴとお忙しい日々だそうです。
そんな一郎さん&哲さんと、GRANDSLAMの純也さん、FINGERの洋也さんやパンク成川さんもプラスし、1990年初〜中期頃の東京オートサロンや名古屋、大阪の各チューニングカーショーのOPTIONブースで、OPTステッカー配りの「バイト君」として雇った!こともあるので、お会いした方もいらっしゃるのではないでしょうか…覚えてますか?
【Play Back the OPTION Spin off】by永光やすの
【関連リンク】(取材協力)
RE雨宮自動車
http://www.re-amemiya.co.jp/
D’ERLANGER オフィシャルサイト
http://www.derlanger.jp/
あわせて読みたい
Source: clicccar.comクリッカー