電動化の波が日本のバイクにも到来してきましたね! 次々に電動のモデルが登場して話題に上がっていますが、ひとつ大きな問題が残る可能性があるんです。
2017年に台湾のGogoro社が発表した電動バイクは街中にバッテリーチェンジャーを設置し、充電ではなく交換することですぐに走り出せるというシステム。インフラの整備が進めばどこだってバッテリーが交換できるのでかなり便利なシステムですよね。
また、先日ホンダが発表した「PCX ELECTRIC」も同じ流れのシステムを採用する予定なんです。
Gogoroは今年石垣島から導入され、恐らく数年の間に本島の方にも導入されるでしょう。
しかし、都心にフォーカスを当てて考えると、あっちにはHondaのバッテリーチェンジャー、向かい側にはGogoroのバッテリーチェンジャーと、いたるところに別の交換バッテリーシステムが建つことになります。
エンジン車の場合はみんな同じガソリンで走るのでこの問題は大丈夫ですが、街中がバッテリーチェンジャーだらけになるのはあんまり想像できませんよね。しかも都心にはそんなに多くの場所があるとは思えません。
これ、例えばバッテリーは皆同じにしてどのバイクでも使えるようにしてしまえば場所も小規模で済むし、迷うこともありません。ただ各メーカー同じバッテリー形式にするのはそう簡単には行かないでしょう…。
今の携帯キャリアがいい例で、SoftBank契約の携帯をauで手続きするのは難しいですよね。携帯だからまだ何とかなってますが、バッテリーが底をつきそうな電動バイクで街中を右往左往するのはもはや不可能…。
Gogoroが発表した資料の中にはバッテリーチェンジャーをコンビニに置くなどの情報もありました。例えばファミマはGogoro、ローソンはHondaなどと住み分けができたらなんとかなるかもしれません。
一番は全部のバッテリーを共通にできたら話は早いですが、現状でそういう話がされていない限り、恐らく難しいでしょう…。
2018年中になにか動きがありそうなこの問題。MotoBeとしての予想では、恐らくすべてのメーカーが共通にしなくとも2、3メーカーは共通のバッテリーで出す、とかにしないと成立させるのは難しいでしょう。
じゃなければ急速充電を発達させるしか無さそう。車の充電ステーションでバイクも充電出来ちゃえば楽なんですけどね。今後は可能であれば各メーカーにこの問題に関して取材していこうと思います。お楽しみに!
(ライター:佐藤 快/Moto Be 20代にバイクのライフスタイルを提案するWEBマガジン)
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Source: clicccar.comクリッカー