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日本自動車殿堂が表彰式を実施。「日本人初」のレーシングドライバーも殿堂入り!

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文献によれば、今年は日本で自動車が走り始めてちょうど120年目なのだそうです。そんな記念すべき年の11月15日、日本自動車殿堂が2018年の表彰式を行いました。

日本自動車殿堂とは「日本における自動車産業・学術・文化などの発展に寄与し、豊かな自動車社会の構築に貢献した人々の偉業を讃え、殿堂入りとして顕彰し、永く後世に伝承していくことを主な活動」とする団体。2001年に設立され、以来毎年、殿堂者(殿堂入り)や歴史遺産車、殿堂イヤー賞を顕彰・表彰してきました。

今年、栄えある栄誉に輝いたのは以下の方々、車両となります。

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目次

1.2018 日本自動車殿堂殿堂者(殿堂入り)

大倉喜七郎氏(1882〜1963)

「大倉財閥2代目総帥としての活躍と共に、日本人レーサーの先駆者として、自動車レース黎明期の基盤を築き、自動車輸入販売会社や日本自動車倶楽部の設立など、自動車文化を先駆し多くの功績を残された」

中川良一氏(1913〜1998)

「航空機のエンジン開発の後、プリンス〜日産自動車にて自動車のエンジンの開発、R380などによるレース活動への参戦、さらに電子制御技術など革新的技術に挑戦し、自動車の総合性能技術の発展に多大なる貢献をされた」

秋山良雄氏(1920〜2004)

「スバルにおいてわが国初の、アルミ合金製の水冷式水平対向エンジンに取り組み、コンパクトにまとめた軽量かつ低重心の、高出力高耐性のエンジンを開発し、自動車の技術の発展に多大なる貢献をされた」

2.2018 日本自動車殿堂歴史遺産車

日野 アンダーフロアーエンヂンバス BD10型(1952年)

「バスの輸送効率に配慮した商品づくりにより、日本におけるバス設計に多大なる貢献をもたらした。車体中央床下にエンジンを搭載、平坦にして広い床面積を確保、キャブオーバー型車体の採用による座席数の増加、我が国初の画期的なセンターアンダーフロアエンジン車を実現、歴史に残る名車といえる」

トヨタ カローラ(1966年)

「消費者心理をとらえた商品づくりにより、自家用乗用車普及に比類のない貢献をもたらした。大きめのエンジン4 速フロアシフト丸型メーター、セミファストバックスタイル、セパレートシートなど、ファミリーカーの常識を一変させ、1969年から33年連続で販売台数首位の座に君臨、歴史に残る名車である」

ホンダ ドリーム CB750 FOUR(1969年)

「北米で通用する大型オートバイを、750ccエンジンの採用により実現し、我が国におけるこのクラスの原点となる高性能4気筒エンジン、量産日本初のフロントディスクブレーキ、人間工学に基づく車体デザイン、振動騒音の低減など、安全で快適な高速長距離ツーリングを実現、歴史に残る名車である」

3.2018〜2019 日本自動車殿堂イヤー賞

2018〜2019 日本自動車殿堂カーオブザイヤー(国産乗用車)
「マツダCX-8」および開発グループ

2018〜2019 日本自動車殿堂インポートカーオブザイヤー(輸入乗用車)
「BMW X2」およびインポーター

2018〜2019 日本自動車殿堂カーデザインオブザイヤー(国産・輸入乗用車)
「レンジローバーヴェラール」およびデザイングループ

2018〜2019 日本自動車殿堂カーテクノロジーオブザイヤー(国産・輸入乗用車)
「トヨタコネクティッド・サービス」および開発グループ

殿堂入りを果たしたお三方のうちのおひとり、大倉喜七郎氏は、1900年にイギリス・ケンブリッジ大学に留学。そこでのちにロールス・ロイスを創業するチャールス・ロールズらの知遇を得て、ブルックランズで行われた世界初の自動車レースに参戦、「日本人初のレーシングドライバー」ともいわれた人物です。

表彰式にはお孫さんにあたられる現ホテルオークラ会長の大倉喜彦氏が列席され、御祖父の思い出や受け継いだクルマ好きの思いを語られました。

秋の夜長。時にはさまざまな泣き笑いが詰まった自動車を歴史を紐解いてみるのも楽しいかもしれませんね。

(角田伸幸)

Source: clicccar.comクリッカー

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